アマゾン「新刊」在庫有りの折りの各出品者の値決めについて

日本の場合、書籍の販売価格は定価で販売しなければならないこととなっています。(この再販価格維持については異論がある事は承知していますが・・・)

「日本書籍販売協会」の冒頭ページを参照すると下記の文言があります。

著作物の再販制度(再販売価格維持制度)とは、出版社が書籍・雑誌の定価を決定し、小売書店等で定価販売ができる制度です。独占禁止法は、再販売価格の拘束を禁止していますが、1953年の独占禁止法の改正により著作物再販制度が認められています。

この再版制度に関しては、アマゾンは反対の立場を明快にしています。また、わが国でも公正取引委員会等は反対の立場にあるようです。ただ、本記事は再販制度の賛否を問うのは目的ではありません。

ただ、アマゾンのマーケットプレイスで見られる各販売者の設定している価格設定はは、ちょっと疑問符のつかざるを得ない状況になっているようです。購入する側からすると、ユーザーからソッポを向かれるのじゃないかとの危機感からです。
アマゾンでの新品価格は2700円です。
再版価格維持に反対の立場のアマゾンですが、ここは日本です。法律で定められていることは遵守されています。
書籍の状態の問題は別にして、上記のスナップショットに見られる各出品者の値決めは「アマゾン新品在庫」終了を強く期待し、プレミアム価格での販売願望の表れ言えてしまいそうです。

定価以上の出品が可能になったのは何時から?

以前、少なくとも2017年の6月ころまでは、アマゾン新品在庫有りの場合、出品者はどのような状態であっても新品価格以上の価格で販売することはシステム的に不可能となっていました。

実にシンプルで、出品者の販売価格(本体価格+送料)が定価を上回っていた場合は、(新品の場合に限っては)「アマゾンの販売価格を上回っての出品はできません」とアラートが出るようになっていました。

「アマゾンに新品在庫」有りにも関わらず、定価以上で販売しようとするセラーが目立ち始めたのは昨年の秋以降くらいからだったのはないかと記憶しています。

アマゾン側も、この状態を放置できないと判断したのでしょう(※確証はありませんが、当局から指導が入ったとのウワサもあります)。今年になって、書籍およびCDの新品に関するコンディションガイドラインを変更しました。

下記は、出品者向けに配信されたメールからの抜粋です。

ガイドラインの変更に基づき、書籍および音楽商材(CD・レコード)について、適法な再販売価格維持契約(以下「再販契約」といいます。)に基づく定価に服するものについては、定価以外の価格で「新品」として出品することはできません。
2018年5月31日配信メールより

 

定価以上で販売することの更なる問題点とは・・・

上記のスナップショット中、定価以上で「新品」販売中が二件あります。「新品」で「定価以上の価格」で販売している場合につていは、「再販契約の締結有無を確認」する場合もあるおしていますが(出典;2018/5/31 アマゾン配信メールより)、

再販契約は、個々の出版社の判断により、取次会社に小売店の指導・管理を委嘱して定価販売を維持するための契約である。定価厳守の義務に違反した場合の制裁が、その中心的な内容になっている。これと並んで、再販契約を締結しない者とは取引しないことも重要な内容である。

上記文言は https://www.shinbunka.co.jp/rensai/atrandom/random03.htmより引用

こうなると「新品」で「定価以上」で販売している出品者は、ここで言う「再販契約」締結はしてるのかな? と言う素朴な疑問も湧いてきたりします。
「新品」とは、どのような状態を指すか?という議論になりそうな気もしています。
例えば、駅前の本屋さんで一冊買ってきて、「新品」と称して定価以上の値決めでマケプレで売るってのはどうなのでしょう?
この問題、どうも「売る側の姿勢」を問われている気がしています。

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